実はみんな好景気が怖かったのでは

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とふと思った。

ここ数年「平成の30年はずっと不景気だった。大きな失敗だった」と言われている。

 

ところで「幸せになるにはそれなりの勇気がいる」というような言い回しがある、よく言われることでもあり最近私もまた目にした。それでちょっと思ったことがあった。



経済の話になるとなんとなく私の中でもやもやしていたことで、日本人の過半数ぐらいって、実はもう好景気を味わいたくなかったんじゃないだろうか、特に「バブルのような熱狂はゴメンだ」と。

個人レベルのことで話をするけど、アッパーで楽しいことって私みたいな体力のないやつとしては楽しかったけどエネルギーを使いすぎてしまったと思う。「またやってもいいけど、当分はいいや」みたいな。

 

社会学とか集団心理とかわからんけど、集団レベルでというか無視できない数の人の中で「ほどほどに暮らせればあんな忙しい時代はもういい」という感情はあるような気がする。そうやって30年ぐらいが過ぎたのではなかろうか。

 

心理学ではこういうやつのことを現状維持バイアスと言うらしい。とっくに名前ついてますね、ごめんなさい。まあでもそれなんじゃないの? ってこと。全部がそれじゃなくても、そういう人が多かったから一因になったとか、のんびりお金食いつぶしながらシリコンバレーとかが提供してくれるハイテク製品などを味わいながら下り坂続いてるし。最近それが限界になって問題が噴出してるのかなぁと。

 

 

あとそれに加えて人間ってゆっくりとした斜陽ってたぶん娯楽になる、みんなが楽しく「やっぱり不景気だなぁ」とか言いつつあれは実は楽しんでた。マイルドな不幸って自分にふりかかるやつでも美味しいんだなぁ。「頑張った人が報われるかみんなで不幸になるか」って警鐘を鳴らしてた人がいたけど見事にだいたいみんなが不幸になった。不幸というのが大げさだったら経済的に勝てなかった。一部の人はちゃんと財産作ってて外貨とかに避難してるだろうけど。分けてくださいとかいう本音が漏れ出しています。

 

大して働いてないひっきーのたわごとですが、なんかそういうことを思った。しかしこれ読み返してみるとほとんど 古市憲寿『絶望の国の~』 の反復要約な部分多いなぁ。せっかく書いたので公開してもいいですかね。。