「高学歴者」になりそこなった人が一番悲惨

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確かにそうかもしれない。けれどもっと悲惨な人たちがいる。

 

「高学歴者になれそうでなれなかった、なり損なった人たち」だ。

 

私自身はなんども言ってるように、中卒で、高学歴とはほど遠い、が、ネットで交流している人のタイプで一番多いのは「高学歴者のなりそこない」が一番多い。進学校や有名大学を中退したあと、学歴や仕事のキャリアを上手く作れなかった人たちだと感じている。あとは就労が致命的に難しい人とか。

私自身の性質上、精神障害などを持っている方との交流が多いが、この群は一般的な高学歴者と能力にそこまで大きな差異があるとは思わない。だが何かしらの点で労働力として見ると瑕疵がある人が多いのもまた事実だろう。(私がきちんと社会と適応している高学歴者をあまり知らないせいで現実は違うのかもしれないが)

しかし、彼ら彼女らは高学歴の世界のちゃんとした席は失ってしまったが、かといって低学歴の世界に行くにはかえっていろんなものが邪魔をしてしまうことが多い、プライドとか、教養とかがかえって足を引っ張っているようにさえ見える。プライドはまだしも、教養が生きる上で邪魔になるなどという事態が起こりうる。

だがシロクマ先生のエントリにこの群が登場しないのは当然ではある。高学歴であることからドロップアウトしてしまった時点で、そもそも一般的なライフプランの形成は困難になる。昔のように良い大学を出てればそこそこの就職がほぼ約束されていた時代ではないけれど、それ以前でつまずいてしまっているのだから、それより良くなることはあまりない。

30半ばにして異性(余談だがそもそも私にとって異性ってどっちだ)と性的関係を持ったことがない私と交流してくれる相手だから偏りが生じている可能性は十分にあるが、やはり彼ら彼女らは高学歴者と同様に、あるいはそれ以上に異性交際を不得手としてる者が多いようにも感じる。

私はシロクマ先生と違って国家の損失になるから高学歴者やそれになりうる可能性があった者が子孫を遺せないことが問題だとは思わない。私は日本語ネイティブだし社会的弱者であるからかなり国家に依存して生きているから確かに国がなくなったり貧しくなったら困りはするだろうけれど、やはり基本は個人の幸福などをベースに考えるので、強制的に断種でもされているならともかく子供を遺さないと大多数の個人が選択した結果国が滅びたりすればそれはまあ仕方のないことだと思う。

だが、なんというかこの記事で一番言いたいことというのは「どっちにも所属できずに肩身の狭い思いをし、かつ人間関係的にも経済的にも生きにくい群がいる」ということを常々感じていたので、社会を「高学歴」と「非高学歴」に分けてもどっちつかずの人間がいるということなのだ。

私自身「どちらでもない存在」というのを強く感じてきた。

私は全く高学歴ではない、だけど低学歴の世界にもうまく棲めない。

私は男ではない、だけどGIDMtF中枢群でもない。

私は健常者ではない、だけど障害者の世界でも居心地の悪さを感じる。

 

先日の診断で主治医にこう言った。

「私は複数の境界線が交差してるポイントに立っているんです」

と。

かなり主題がずれてしまったのでこの辺りで筆を一旦置くことにします。乱文失礼しました。