何にもなりたくないから、ネトゲで魔法使いをやっていたような気がする

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私はきっと、何かになるということがとても下手なんだと思う。うまく大人になれなかったし、若い頃もうまく学生もやれてなかった。
ひきこもりや障害者という枠組みにもどこか居心地の悪さを覚えることもあって、あとMtFって名乗ってるけどどちらかというとどちらでもないのかもって感覚も割とあったりした。
何にもなれないし、なりたくもなかったんだと思う。それは欠点なのかもしれないけど、ある種の自分らしさなのかもしれないと今なら思える。

 

 

そんな私が「これになりたい」と思ったものが一つあって、それはオンラインゲームの中での魔法使いだった。
魔法使いってどんなイメージがあるだろう。私のそれは飄々としていて、どこにも所属してないようで、でもとっても能力があって強くってどこか私の理想に近いような気がした。
自分の理想に近づくために昼夜を忘れてレベリングしたりレア掘りをしたり、課金要素が強かったらかなりお金をつぎ込んだりしてしまったこともあった。決して賢いことではなかったと思う。

 

 

諸事情あって今はネトゲを全面的にやめてもう近づきたくないと思ってるけど、ああいう世界に何かを託そうとしてしまう人の気持ちは今でもわかるような気がする。
手間をつぎ込んだ分だけ素直に結果が出てくれる世界、ある意味で優しい世界、今でもこの現実より良いんじゃないかと思ったりすることもあるけど、今の私は騙し騙しこっちでやっていくしかない。
時々オフゲとか小説とかアニメとかで誤魔化しながらでも。