外に出たいひきこもり(がちな人)は家の中を快適にしすぎないほうがいい

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と、思いました。

親御さんのための「子供をひきこもり・ニートにしない方法」みたいなノウハウでも結構、「子供部屋を与えない。過剰に快適にしない」というのがあると聞きます。

家族が干渉できない鍵付きの部屋に、テレビやPCやネット回線とかを揃えて子供部屋を構築しちゃうと、子供がひきこもりになる確率が上がってしまうというようなもので、一理あるかなと思ったりします。

 

ただ、僕は人間というのはある程度落ち着ける書斎・勉強部屋を持ってそこで勉強や読書に勤しむ習慣を作るほうが好ましいと考えているので、部屋まで奪ってしまうのはちょっと賛成できないのですが、それでもあまりに快適すぎる屋内というのはひきこもりを生み出しちゃうのかなーと思ったりはします。

 

極論すると、家は寝るためのベッドや布団と、勉強や読書するための机と、最低限の生活機能だけあればいいのかなとも思うのですが、そこをついつい家の中を快適にしちゃうのが僕たちインドア派のさがというか、いい点であり悪い点だと思うわけです。

 

で、屋内の環境をグレードダウンせずに、外に出ることを増やすにはどうすればいいかという僕なりの答えとしては。外に出てもそこそこ快適・安心でいられる準備をしましょう、ってことです。具体的に言うと、モバイル環境などの整備。

 

インターネット依存のひきこもりにスマホなんて、と考えておられる親御さんや当事者の方がおられるかもしれませんが、思い切ってスマホを持たせて(持って)スマホのプランもある程度データ容量が大きいめの5~7GBぐらいのものにします。今のいわゆる格安SIMMVNOなら通話付きで2000円そこそこの月額で可能だと思います。スマホ本体は3万円前後のAndroid端末で最近は十分高性能です。(2017年時点)

あと、カメラで写真を撮ってみたかったりしたら、ちょっと性能のいいデジカメを買ってみたり、音楽を聴くのが好きなら、ちょっとイヤホンとかにお金をかけてみたりするのも有効だと思います。

とにかく、外でも快適でいられるようにしたり、外でないとできないことをする準備をしたり、外に出る動機付けを増やすのがいいと思います。

一時期、ポケモンGOのおかげでひきこもりやうつの人が外に出て散歩というか、ポケストップ探しをしているというニュースが流れたりしましたが、ああいうのもいいと思います。そういう動機を自分で探していくのです。

ネットや新聞で地元のイベント情報とかを調べてみるのもおすすめです。今なら、そういうイベントの写真をSNSとかに載せると見てる人からlikeがつけられたりするのもいい動機です。

 

さて、なんでこんなエントリを書いたかというと、僕自身が前述したようなインドア派の人間で、ネットに繋がってる端末が手元にないと不安になっちゃうようなネット依存で、だけど外に出ることって結構人間にとって必要なんじゃないかなと思っているからです。

 

思想家の東浩紀さんの著書に「弱いつながり」というものがあります。

 

この本の中で、東さんは、一箇所で固定してGoogle検索ばかりしてても変化がつかないので、場所を変えて検索したり、英語で検索してみたりといった試みを薦めておられます。

家の中でずっといるだけでは、なかなか普段とは違う考えというのは出てこないものです。その結果、同じような毎日ばかり繰り返してしまって時間を無駄にしたように感じたりします。そういうのはあまり良くないと思います。

それなら、スマホとかノートパソコンを持ってでいいから、ときどき場所を変えて、吸う空気を変えて、発想を変えましょう。普段とは違う環境から、普段の自分について考えたりすると結構冷静に良い判断が下せたりもしますし、やっぱり時々違う場所に行くのは新鮮で気持ちいいものです。

 

ひきこもりの僕らも、ときどき外に出よう。ネットが手放せないのなら、ポケットの中に入れて。というのがきっとこのエントリで僕が言いたかったことだと思います。