軽躁的なものが好まれる社会とカフェイン

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シロクマ先生が少し前に書いたエントリで、HIKAKINなどのYouTuberのテンションの高さやテレビネットその他の「軽躁的な社会」についての懸念を示されていました。

 

p-shirokuma.hatenadiary.com

 

ここで軽躁的な社会を後押ししてるものが思いつくと思います。そう、カフェインです。

 

いつしかゲーム実況やプロゲーマーの定番のお供となったレッドブルモンスターエナジーなどのエナジードリンクは結構良いお値段で売られてますけどあれぶっちゃけカフェイン入り砂糖水ですよね。アルギニンとかも入ってるみたいだけど。
コーヒーもそうだしコークなどの清涼飲料水にもカフェインが入ってるものは多いです。お茶もそう。私は時々カフェインを抜く生活をしているんですが同じことをしてる人がよく言うのが「家では水とか麦茶とか(ちょっとおしゃれにルイボスティーとかの健康茶も)飲んで過ごせるけど喫茶店のメニューや自動販売機のラインナップを見るとほとんどの飲み物にカフェインが入ってて飲み物に困る」というものです。

そのくらい現代社会はカフェインで溢れています。つまり需要があり、社会が求めているということだと思います。

 

お酒を飲む若者は減ったかもしれない。そしてエナジードリンクを飲む若者は増えた。

 

私自身は結構普段ダウナー系というか副交感神経優位というか、何もしてないとかなりぼーっとしているタイプの人間なんですけど、それでもカフェインなどの賦活系の作用を持つ成分を摂取するとやはり饒舌になったり行動性などが上がります。ていうか今もそうなんですが。
良く言えば思慮深いとか落ち着いてるとか言われる態度はこの社会では「ノリが悪い」と見做されがちです。そしてダウナー系の人間もカフェインを飲んでテンションを上げて友人や同僚や画面の向こうの人と盛り上がる。
興奮・軽躁状態のある種の心地よさを否定したいわけではありません。私もそれに浸りたい時がある、今とか。けれど人というのは落ち着いて微睡みの中でぼうっとする自由は残されていて欲しいと私は思います。
カフェイン飲料じゃなく水やミルクやオレンジジュースを飲みながら、とか。