平成の大合併以降の、香川県坂出市に対する印象

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香川県坂出市は瀬戸大橋がかかっている香川の玄関口とも言うべき街で、香川県では(たぶん)第4位の人口を抱えているところです。


都市機能としてのポテンシャルを感じさせる部分として駅の乗降客数のランキングが香川県内で第4位、JRに限れば第2位です。車社会の田舎であり都会の乗降客数とは比べ物にならないけど底力は感じるのではないでしょうか。
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徳島と愛媛に2橋がかかる前と比べると唯一に近い玄関口ではなくなったのですが、今でも四国と本州を行き来する主要な出入り口ではあり続けてます。

そんな坂出市ですが、私の目から見てちょっとここ10年15年ぐらい以前ほど元気がないように思えます。
坂出市政の観点からすると平成の大合併でもっとどこかを上手く吸収しておきたかったのではないのかなと。

ライバルと想定される高松市丸亀市平成の大合併の際に周辺自治体をいくつか吸収して今の形を作りました。ちょっと離れてますけど西讃の中心である観音寺市もそうです。坂出市はというと最後に他の自治体を飲み込んだのは1956年までに遡らないといけません。
私は坂出市民ではないのですが、残念ながら坂出は市区町村の集約化に乗り遅れた、もう少し言うと失敗したように見えてしまいます。もう少し広い目で見た時の東京圏などが顕著な例ですがもっと狭い地方レベルで見ても住民や消費者の奪い合いはもちろん起きています。坂出市は番の州工業地帯などを抱えており「働く場」としては今でも県内ではかなり強いと感じていますが「消費をする場」としては正直見劣りを感じてしまうところです。それを意識してのものだと思うのですが前市長の綾宏氏はコストコとカインズの誘致交渉をしていたようでした。綾氏が市長選で敗北したこともありその話がどうなったかはわかりませんが、高松などからの集客を見込んでもコストコを満足させられる消費力はちょっとないような気もしますし。香川県民ケチだし。新市長になられた有福氏も街の活性化はもちろん考えられておられるようで、駅前の開発などを挙げられているようです。

 

私が幼い頃などはどちらかというと丸亀市よりも坂出市のほうが街として大きいのかなと思っていました。子供の思い込みもあったのでしょうがその時の私なりに大きな商業施設が印象的でしたし高松市に近いというのもその印象を後押ししたのかなと思います。

 

私は坂出市政に何も関わりがない、というかぶっちゃけ市民ですらないのですが坂出市を活性化するにはどうしたらいいのだろうとたまに思います。時々行ったり通ったりした時に最近ちょっと寂しいし。
自前で商業施設を誘致したり住民を増やす努力はもちろん良いと思いますしもう行政のほうでもされてると思いますが日本中どの自治体でもそれは悩みのタネでしょうし簡単に解決できる問題とは思えません。やはり一気に打開するとなると合併が手っ取り早い、そして隣接したところにかなり魅力的な自治体が2つ、宇多津町と綾川町です。宇多津町はさすがにバブル時代の勢いはないとはいえ香川県内ではかなり潤沢な商業施設と住民などを抱えています、綾川町も宇多津町ほどではなくともそれに近い、この2つともし1つになれば全体として見るとかなり求心力のある街になると思うのです。もちろん宇多津町や綾川町の意思や事情があるでしょうし今は合併再編の流れはないからたぶんないんですけど。

 

それ以上何が言いたいというわけでもないのですけど、時々行く街の雑感みたいなのを書いてみたつもりです。郷土愛なんてたいそうなものではないと思うのですが馴染みのある場所にそれなりに活気があると嬉しいものだよねと思ったり。