シングルCD1枚分だって惜しいんだ

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wasteofpops.hatenablog.com

 音楽に詳しそうな人のエントリを見て思ったこと。

 

月額980円。

それが音楽サブスクリプション各社が日本市場向けに設定しているいわばディファクトスタンダードの価格である。

私はたぶんCD世代なんだと思う。私が小学生から高校生ぐらいの頃、90年代から00年ぐらいまでの頃、CDはバカスカ売れていたらしい。2曲とか3曲しか入ってないシングルCDが毎週毎週何百万枚も売れていた。シングルCDの値段は1000円ぐらいだった。(当時と今では消費税とかが少し違うと思う)

当時の音楽好きの人に「あと20年もすれば毎月シングルCD1枚買う分の値段で世界中のほとんどの商業音楽が聞けるようになる。本当だ。日本の大御所なんかは渋ってたりするけど洋楽なんかはほとんど全部ある。クラシックやジャズもほとんどある。と言って信じて貰えたら

「それはすごい時代だ!」

と言うことだろう。私も別に本物の音楽好きじゃなかったと思うけど似たような反応をしていた可能性は高い。

ところがどうだ。

私は980円どころか、学割でその半分の480円すらAppleSpotifyに払うのを惜しいと思っている。お金がないというのは、ある。けれどもし仮に、まあ年収2000万円とかは突拍子もないとして年収が今の2倍とか、ちょっと欲を出して3倍になったとしよう。それでもたぶん私は

「月に480円かあ。高いな。Google Play Musicの無料スペースに手持ちの音源上げておけばただだし他の端末からも聞けるからそれで十分かな」

と感じると思う。

私は定額制サービスに全くお金を払わないわけではない。Amazonのプライム会員だし、楽天マガジンの会員でもある。ゲーム系なんぞPS PlusとNintendo Switch Onlineの2つも入っている。しかし音楽サブスクリプションにはもう480円だって払う気になれないのだ。月100円ぐらいなら入るかもしれない。

 

正直私でもなんでこんなにケチなのかよくわからない。よくわからないが私が音楽に見出してる価値がその程度なのかなとかは思う。けれど、No Music No Lifeとかいうレコード屋の広告フレーズは結構嫌いなんだけど、それでも自分が精神的にひどく貧しい人間なんじゃないかとどこかで思ってしまうような、そんなところがある。